スピッツ

日本一外さないバンド スピッツのおすすめ曲30選をランキング形式で紹介する


こんにちは、スピッツファン歴13年のリュウ(@ryu4690)です。

ぼくがスピッツが好きというとたいがい「ロビンソンが~」「チェリーが~」といったことを言われます。

確かにスピッツの代表曲だしいい曲であることは間違いないんですが、これを言われるとぼくを含めスピッツファンはガッカリします。

というのもスピッツファンはミリオンヒット以外の曲にスピッツの魅力を感じていて、熱烈なファンほど「ロビンソンやチェリーだけじゃないのに・・・!」という悔しい思いをします。

スピッツは30年以上活動し250曲以上発表していますが、アルバム曲・カップリング曲例外なくすべての曲が高クオリティ。

隠れた名曲がやまほどあって、捨て曲もほとんどありません。

スピッツほど曲のハズレがないバンドはいませんし、はっきりいって過小評価されています。

ぼくとしてもみんなが知らないスピッツの魅力を伝えたい。そこで今回はファン歴13年のぼくがスピッツのおすすめ50曲をランキング形式で紹介します。

「ロビンソン」「チェリー」「空も飛べるはず」「楓」のスピッツの4強的な曲は言うまでもなくオススメですし、みんなが知らないスピッツの魅力を伝えるという記事のコンセプトに合わないため除外しています。

30.夢追い虫


24枚目のシングル曲。まだスピッツにロックというイメージを持っていなかったころにこの曲を始めて聴いて、「えー、超かっこいいじゃん!」とテンションが上がったのを覚えています。

イントロから重厚なロックサウンドを響かせていて、これを聴けばスピッツがロックバンドだということが分かってもらえるはずです。

夢追い虫ってタイトルもそうですが、夢に向かって進んでいくっていうことを歌っているのに「虫」って言葉がついていたり、「僕らは少しずつ進む あくまでも」「削れて減りながら進む」などネガティブワードがいくつも出ています。

ただ前向きな言葉と組み合わせているからかあんまり後ろ向きな感じはせず、むしろこのネガティブ感が心地よくすら思えます。

全体的には声が低めですが、間奏の後の大サビでマサムネさんのハイトーンが炸裂ここのところがもう、たまらなく好きです。

29.青い車


ドライブで聴きたくなるミドルテンポの曲。スピッツの持ち味である、さわやかさと切れのあるロックサウンドがピタリとかみ合ったような曲調になっています。

もともとはゆったりしたテンポだったのですがマサムネさんがリハーサルに遅刻したため、他のメンバーがアレンジしてこの形になりました。「この曲がなかったら今のスピッツはなかった」というほどメンバーも大切にしている曲です。

ちなみにこの曲には心中の歌じゃないかという説があるんですが、ぼくはこの説に否定的です。死ぬことではなく、生きることを前向きに歌った曲だと受け止めています。

27.船乗り

シングル「遥か」のカップリングとして収録された曲。

ロックサウンドを追及していたころの曲だからハードロック調で、歌詞も男らしさを感じさせる言葉が多いです。誰の曲か知らずに聴いたら、スピッツだとは分からないんじゃないでしょうか?

重厚なロックサウンドを響かせていて別のバンドみたいでこのままいくのかなと思いきや、サビの最後の「遠いところまで 君を連れていく」のところでギターのアルペジオが入ってきます。

ここはアルペジオにしなくてもおかしくないし、どっちかというとアルペジオになるほうがちょっと変です。

どういう意図かは分かりませんが、このアルペジオによって「遠いところまで君を連れていく」という歌詞から不安な気持ちが感じられて、その後の「風に聞いてくれ」という歌詞が強がりのようになっているように思います。

個人的にはライブでもっと演奏してほしいんですが、全然演奏されないですね。絶対盛り上がると思うんですが。

収録アルバムは「色色衣」

26.コメット

ドラマ「HOPE~期待ゼロの新入社員~」のテーマソングとなっていた曲。初解禁はドラマ第1話のエンディングだったんですが、ぼくはイントロのピアノを聴いた瞬間いい曲だと確信しました。

切れそうなヒレで

泳いでいくよ

想像より少し 遠いとこ

この歌詞をイントロと同じメロディで歌う部分があるのですが、そこを聴くたびに泣きそうになってしまいます。ただでさえ感動するメロディにマサムネさんの歌声がのってくると反則的ですね←

全体的に気だるい感じの歌い方をしているんですが、それが曲に合っていて世界観を引き立てています。そういう曲ではないはずなのに、聴いていると励まされる不思議な力をもった曲です。

収録アルバムは「醒めない」

25.ラズベリー

はたしてこれをオススメしていいのか・・・でもスピッツを語る上でこの曲はかかせないでしょう。

スピッツの曲にはエロい歌詞がいくつもあるのですが、この曲はスピッツの曲の中で一番エロい曲。マサムネさんも「これを女の子に歌わせたらセクハラになる」と言っています 笑

直接的な表現は少ないのですが「これってこういうことだよね?」「いや、これはダメだろ!」と聴きながらよからぬ想像(妄想?)をしてしまいます。

とにかく比喩表現がすごい。いつもこんなことを考えているんでしょうか?

曲自体はホーンセクションも多用していてポップなので、男性は聴いていて楽しい1曲なんじゃないでしょうか。女性は・・・よく分からない 笑

収録アルバムは「空の飛び方」

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24.スターゲイザー


「あいのり」の主題歌として作られた曲で、スピッツが7年ぶりにオリコン1位を獲得しました。

あいのりでは告白をしてもその返事は一晩待たないといけないルールとなっています。依頼を受けるまでマサムネさんはあいのりを観たことがなかったようですが、放送を観て「きっとその晩はみんな眠れない夜を過ごしたんだろうな」と想像して、そこからイメージを膨らませて歌詞を書いたそうです。

ひとりぼっちが切ない夜

星を探してる

明日君がいなきゃ困る 困る

この歌詞とかあいのりっぽいですね。マサムネさんはタイアップで曲を作るのは苦ではないしむしろ得意らしく、毎回ピッタリな曲を作ってきます。

当時のスピッツはロックサウンドを追及していたころなので、ギターも得意のアルペジオは少なめでかき鳴らすものが多くなっています。

それでいてスピッツらしさも失われておらず、ロックを追及したからこそ作れた新しいスピッツが形になった曲です。

収録アルバムは「色色衣」

23.俺のすべて

ロビンソンのカップリング曲ですが、もともとはこっちをA面として発売しようとしていました。しかし一人称が「俺」で急に男らしくなることに違和感があったため、ロビンソンをA面として発売したのだとか 笑

この曲でも売れたとは思いますが、こっちが世に出ていたら今とはまったく違うバンドになっていたかもしれません。

ライブでも定番の曲になっていて、ギターがかっこよくてテンションが上がります。演奏しているときのメンバーも楽しそうで(特にベース)メンバーもお気に入りなんでしょう。

フェードアウトして終わる曲はあんまり好きじゃないんですが、この曲はかっこいいので受け入れられます。スピッツの本質であるロックな一面を感じてみてください。

収録アルバムは「花鳥風月」

22.醒めない


結成30年を翌年にひかえた中で発売されたアルバム「醒めない」の表題曲。ロックに目覚めた当時から今もなおロックの情熱は醒めていない、ということを歌ったスピッツ自身のことを歌った曲です。

じゃあめちゃくちゃロックな曲なのかというとそういうわけでもない。ロックはロックなんだけど最近のバンドほどではなく、スピッツらしいポップ感があります。

覚えていてくれたのかい?

うれしくて上ばっか見ちゃうよ

ラブソングではなく自分たちのことを歌った曲なのだから、この歌詞はファンに向けたものです。

これだけ長く活動していれば当然離れていくファンもいますよね。そんな中でも忘れることなく聴き続けてくれていることについての感謝と喜びを表現しています。

上見てるのは涙を隠しているのでしょうが、「涙が出る」といわないあたりがひねくれた性格のスピッツらしい。1曲目の冒頭でこんなこと言われたらこっちこそ上ばっか見ちゃうわ←

収録アルバムは「醒めない」

21.ハチミツ


6thアルバム「ハチミツ」の1曲目に収録されているスピッツらしさ全開のポップな曲。一見なんてことない曲のように思えますが、かなり複雑な作りがされています。

  • サビ以外が4+4+2の変拍子
  • アンティシペーション(アクセントの強い音を前にずれ込ませる)の多用
  • ドミナント(不安定なコードで、うまく使えば大きなインパクトになる)で始まるコード進行

なんのことだか分からない人がほとんどだと思いますが、こんな作りをしていたら普通は気持ち悪い曲になってしまうものです。

それにもかかわらずスピッツがこの曲をポップに聴かせられているのは通常ありえませんし、奇跡ともいえるレベルなのです。

そのうえこの曲はバンドで盛り上がっているうちに出来た曲で、4拍子じゃないことにも気づいていなかったというのだからもう意味が分かりません。。。

これらのことをふまえてこの曲を聴くと、スピッツの底知れない才能を感じられるでしょう。

収録アルバムは「ハチミツ」

20.渚


チェリーの影響で春のイメージを持たれがちなスピッツですが、結成したのは7月なので夏のバンドです。そしてスピッツの夏の曲といえば真っ先に浮かぶのがこの曲なんじゃないでしょうか?

オリコン初登場一位を獲得し85万枚のセールス、ポッキーのCM曲に起用されるなど、発売当時も評価の高かった曲です。

しかしこの曲はそれだけの留まらず、2015年11月にSUBARU「フォレスター」のCMソングに起用、2017年には「NexTone Award 2017」でGold Medalを受賞。20年以上たっても評価され続けている名曲です。

曲に関していうと、イントロでベースがメロディを弾いています。あまりにもカッコいいしイントロでベースが活躍するなんて思いもしないので、これがベースの音だということに数年ほど気づいていませんでした←

イントロでこんなにも活躍したにも関わらず、Aメロの演奏ではベースが一度も登場しないというのもおもしろい。

マサムネさんの歌もスピッツにしては低音がずっと続いていて、高音でないのかな?と思ったらサビの最後の「醒めないで」「輝いて」で高音域に。それまでずっと低い声だったから、なおさら切なさを感じさせます。

収録アルバムは「インディゴ地平線」

19.ウサギのバイク

アコギによるアルペジオから始まる曲で、全体的にアコギの音が印象的なシンプルでかわいい曲。マサムネさん自身もかなりのお気に入りらしく、「自分の好きな曲ベスト10には絶対入る」と語っています。

Aメロの歌詞は「ラララ」と「tututu」だけで構成されています。これはスキャットと呼ばれる手法でジャズなんかでよく使われるもので、意味のない音をメロディに合わせて即興的に歌うもののことです。

なんでスキャットを使っているのかは分かりませんが、ぼくの予想は以下のもの。

  • ウサギ=にんじん(キャロット)が好き
  • キャロット≒スキャット

ちょっと無理やりすぎますかね?笑
たんにウキウキ気分を表現しているのかも。

ちなみに実際に”ラビット”というバイクがあるらしく、「ウサギのバイク」というのはこれのことを言っているのだと思われます。マサムネさん、好きな女の子とバイクで二人乗りしたかったのかなー。

収録アルバムは「名前をつけてやる」

18.ビギナー

シングルとして発売されたスピッツの重厚なロックサウンドが味わえる曲。この曲で歌われているのはスピッツ自身のことで、「君」というのはファンのことをあらわしています。

おんなじこと叫ぶ 理想家の覚悟

つまずいた後の 擦り傷の痛み

懲りずに憧れ 練り上げた嘘が

いつかは形をもつと信じてる

スピッツは昔パンクロックをやっていましたが、ブルーハーツに自分たちのやりたかった音楽を先にやられてしまってやる気をなくして活動休止した過去があります。

同じことを叫ぶ理想家とはブルーハーツのことで、そのときの衝撃をあらわしているんじゃないでしょうか?

その後もロックへの想いを捨てられずバンドを再開して違うスタイルを作って、自分たちの音楽をやり続けた結果今のスピッツになっています。そんなスピッツのひたむきな姿が浮かんでくるような一曲です。

収録アルバムは「とげまる」

17.孫悟空

27thシングル「水色の街」のカップリングとして収録されている曲。あまりの完成度の高さから直後にリリースされたアルバム「三日月ロック」に収録するかどうかが最後まで議論されていました。

このころのカップリングはロックな曲が続いていたんですが、ぼくはその中でも「孫悟空」が一番好きです。

全体をとおしてカッコいいロックサウンドの曲なんですが、サビに入ると急に切なくなります。ただサビに入ってからも曲はロックのカッコいいサウンドのままだし、歌詞も特に切なくなるようなことを歌ってはいません。

ようするに切なくなる要素が見当たらないんです。それなのにサビで急に切なくさせられるってどういうこと?ロックのカッコよさと不思議な切なさが両立した隠れた名曲です。

収録アルバムは「色色衣」

16.魔女旅に出る

3枚目のシングルで、スピッツとしてはめずらしくオーケストラの演奏が取り入れられた曲。間奏のメロディがとにかくキレイで、スピッツがオーケストラを使うとこんな音を作るんだと感激します。

スピッツファンであることが分かった将棋の藤井聡太7段はこの曲を「スピッツ屈指の名曲」と語っていました。

藤井「私も音楽はスピッツなどを聴きます」

張本「あの『チェリー』の…」

藤井「やはり『チェリー』になりますか…。『ロビンソン』も有名なんですけど、個人的にはセカンドアルバム『名前をつけてやる』の『魔女旅に出る』はスピッツ屈指の名曲だと思っています」

引用 天才中学生、藤井聡太四段と張本智和が対談! 「五輪で金メダル」「将棋界のトップに」 : スポーツ報知

「やはり『チェリー』になりますか...。」←スピッツファンあるあるの反応です。それだけじゃないのに!ってガッカリするんですよ。

収録アルバムは「名前をつけてやる」

15.冷たい頬


アルバム「フェイクファー」の発売直前に先行発売された18thシングル。Aメロ→サビ→間奏→サビ→Aメロという流れで、間奏のメロディをベースが引いているという変わった構成の曲です。

この曲で特筆すべきなのは歌詞です。特に以下の部分。

さよなら僕のかわいいシロツメクサと

手帳の隅で眠り続けるストーリー

シロツメクサっていったい何をあらわしているんでしょう?ぼくは花言葉が関係しているんじゃないかと思い、調べてみました。

花言葉は「幸福」「約束」「私を思って」「復讐」
なんとロマンチックな言葉の中に「復讐」という怖い言葉も混ざっているのです。

これらの意味から考えると「かわいいシロツメクサ」とは相手のことが大好きなんだけど自分のことを好きになってもらうことはできず、愛しさゆえに憎しみの感情がわいてきていたことが想像できます。

「さよなら」と言っているので、もう完全に叶わない恋なんでしょう。たとえば相手が死んでしまったとか・・・

さらにはこんな話も。

あんなに短くかわいい表現の言葉の中にこれだけの意味をこめられる奥行きの深さ・・・スピッツの歌詞のレベルの高さを感じさせられる一曲です。

収録アルバムは「フェイクファー」

14.スピカ


「楓」がシングルカットされたときに両A面として二曲目に収録された曲。実はスピッツファンには楓よりもこの曲のほうが人気で、しかもミリオンヒット3曲に匹敵するほどの人気です。

スピッツの曲の中でも特にキーの低い曲で、あまり聴くことのないマサムネさんの低音ボイスを聴くことができます。

「~です」といった丁寧語の歌詞が印象的で、「幸せは途切れながらも続くのです」という歌詞はチェリーの「愛してるの響きだけで~」と並んでスピッツファンに人気の高い歌詞です。

幸せを感じていなくてもこの曲を聴くと、「ぼくは現在進行形で幸せなんだな」と思わせてくれます。

収録アルバムは「花鳥風月」

13.僕はきっと旅に出る

両A面の38thシングル収録の曲。後ろ向きな歌詞の中にたまに前向きな言葉が出て希望を感じさせるあたりなど、まさにスピッツ!といえる曲です。

キーボードによるイントロで始まるんですが、これを聴いただけで「あぁ、これ別れの歌だな」と感じさせられるので切なくなります。

別れを実感して前に進もうとする気持ちと、まだあきらめきれず引きずっている女々しさが見事に両立しています。

大サビの「羽ばたーくこーとーをゆーるーされたら~」ってところのマサムネさんの今にも崩れ落ちそうな歌声が大好きです。

収録アルバムは「小さな生き物」

12.春の歌


アクエリアスのテーマソングとして一年ほど使われていたので、なんとなく聴いたことのある人も多いでしょう。春になるとラジオのリクエストでかけられることが増えるスピッツの春の代表曲です。

2017年には、藤原さくらがカバーしていました。カバーされると知って久しぶりに聴いたら「こ、こんなにいい曲だったっけ?」って鳥肌がたってしまいました 笑

タイトルからは想像できないですが、サビでマサムネさんが叫ぶようなハイトーンで歌っているのが印象的。あんなに「春の歌」って歌詞を力強く歌うことってないですよね。

春といえば新しい出会いの季節でもありますが、この曲では今までの歩みを振り返りつつこれから待っている未来に強い思いを寄せて進んでいく決意を感じます。新しい一歩を踏み出す人に特にオススメです!

収録アルバムは「スーベニア」

11.晴れの日はプカプカプー

この曲はインディーズのころの曲でライブ音源しか存在しないんですが、スピッツファンにはかなり有名で人気も根強い曲。インディーズの曲の中では、1番今のスピッツに近いです。

プカプカプーとは何のことかというとタバコの煙。マサムネさんは今は吸っていませんが昔は喫煙者だったようで、自分の好きなタバコにたいしての思いを歌ったのかもしれません←

サビの歌詞は「プーカプカプ~」をずっと繰り返すだけになっていてなんともユニーク。ライブだけのものにせず、再レコーディングをしての音源化を希望します。

10.正夢


スピッツがしばらく使っていなかったストリングスを取り入れたスピッツの中でも豪華な1曲。バンドサウンドとストリングスが合わさって唯一無二のメロディを作り上げています。

スピッツが最初にストリングスを取り入れたのは3rdシングル「魔女旅に出る」です。ファンとしてはそれから12年たって、ここまでの調和を生み出せるようになったのかという別の感動も覚えます。

イントロからメロディがきれいすぎて涙腺が刺激されちゃうんですが、サビでマサムネさんの伸びやかで力強いハイトーンも出てきてさらに広がりを見せるんだから、「いい曲だな・・・!」とうならずにはいられません。

バンドとストリングスの融合で、この曲を超えるものがあるのでしょうか?

収録アルバムは「スーベニア」

9.ヘビーメロウ


めざましテレビのテーマソングとしてもう1年くらい流れてました。2017年発売のシングルコレクションに収録された新曲3つのうちのひとつで、3曲の中ではこの曲が一番好きです。

みんながイメージするスピッツらしい爽やかな一曲ですが、かなり作りこまれている印象です。

今の若い世代はPVありきで音楽を聴くようになっていて、飽きたら途中で曲を聴くのをやめてしまうので、最後まで飽きさせずに聴いてもらうためにあの手この手で試行錯誤しています。

この曲はAメロとサビ、間奏だけの構成で、なおかつバンドの音だけで作られた曲調の変化の少ないシンプルな曲ですが、毎朝聴いても飽きさせられません。朝に流れるからシンプルに、でも飽きないようにするってかなり高度な技術です。

夜は明けたぜ 鳥も鳴いたぜ 期待裏切る

なんちゃってファンキーなリズムに乗って 命灯せ

この部分がすごく好きで、なぜだか泣きそうになります。

前向きな言葉を2つ続けたあとで「期待裏切る」というフレーズで落としてくるところと、「なんちゃってファンキーなリズム」という歌詞のあとに「命灯せ」という歌詞が出てくるちょっとひねくれた言葉のセンスがスピッツっぽい。

こんな歌詞書く人、他にいますか?30年たってもスピッツがそのままで変わっていないことを感じさせます。

信じていいかい?

泣いてもいいかい?

こっちのセリフだよ!笑

収録アルバムは「CYCLE HIT 2006-2017」

8.運命の人


スピッツの曲の中でもかなり振り切った明るいロックサウンドの曲。ライブでもアレンジverではありますがよく演奏される人気曲です。

聴いていてワクワクするイントロなのでどうなるかと思いきや、Aメロはベースと打ち込み中心でバンドサウンドは控えめ。

Bメロに入る直前でギター、サビの直前でドラムが入ってきて、サビからは今まで抑えていたのを解放したようにスピッツらしいバンドサウンドが炸裂します。

全体的にキーが高めなので、マサムネさんのハイトーンを存分に味わえる1曲です。

明るい曲だから最後もスカッと終わるのかと思いきや、何やら不穏さを感じさせる終わり方をします。最後の最後で裏切ってきますねー、さすがスピッツ。

収録アルバムは「フェイクファー」

7.猫になりたい

スピッツの「青い車」という曲は知っている人が多いんじゃないでしょうか?青い車のシングルのB面で収録されていたのがこの曲です。

もともとはA面として発売する予定だったんですが、「青い車」ができたことによってB面になった隠れた名曲で、B面としては異常なくらいファン人気が高いです。プリンセスプリンセスの「M」みたいなもんですね。

猫になって好きなあの人の腕の中にいたいという想いを歌った曲で、ちょっと妄想っぽいです←

「消えないように傷つけてあげるよ」という歌詞がありますが、甘噛みレベルじゃなくガブッといくつもりですね 笑

そんな歌詞なんですが、どういうわけか幻想的でノスタルジックな世界観になっています。これもスピッツだからできるマジックなんでしょうね。

収録アルバムは「花鳥風月」

6.田舎の生活

2ndアルバムの後に発売されたミニアルバム「オーロラになれなかった人のために」に収録されている曲。スピッツがまだ全然売れていないころの曲なので、知ってる人はほんの一握りでしょうね。

スピッツファンになってこの曲を聴いて衝撃を受けたという声が多数です。

アコギの弾き語りを中心としたシンプルなメロディに優しく語りかけるようなマサムネさんの歌声が乗って、聴いていると川の流れる自然豊かな風景が浮かんできます。

しかしやはりスピッツの曲でして、田舎での幸せな生活を歌った曲ではありません。サビまでは田舎の幸せな生活の様子を歌っていますが、サビで突然別れの歌に姿を変えます。

幸せな暮らしの歌と思って聴いていたらサビで突然切なくなる。これは「楓」と同じパターンです。

必ず届くと信じてた幻 言葉にまみれたネガの街は続く

さよなら さよなら 窓の外の君に

さよなら言わなきゃ

これはいったいどういう設定の歌なんだろう・・・?未だに答えが出ていません。シンプルですがかなり深い1曲です。

収録アルバムは「オーロラになれなかった人のために」

5.シロクマ


2010年発売のシングル曲。スピッツらしいポップなんだけど儚げな雰囲気を感じさせる一曲です。

もしかしたらスピッツファンじゃない人には物足りないかもしれません。でもぼくはこの曲からは、がんばれ!って強く励ますのでも背中を押すのでもなく、寄り添って歩いてくれる温かさを感じています。

特に好きなのは「瓶の底のほうに残った力で」っていう歌詞。

たとえばジュースなんかだと瓶の底にたまっているものが一番甘みがありますよね。つまりこの歌詞は「限界に近づいてもうだめだと思っても、まだ一番大きな力が残っている」ってことをあらわしています。

この歌詞すごくないですか?スピッツの歌詞の奥行きの深さは異常。
収録アルバムは「とげまる」

4.ルキンフォー


スピッツの結成20周年の年に発表された曲で、PVはこれまでのPVのワンシーンを凝縮した構成になっています。

スピッツファンは「そうだ、あのPVにこんな場面あったな!」となつかしさを感じながら見れる反面、何も知らない人からみると「なんで脚立の上にのぼってるんだ?」とわけが分かりません 笑

肝心の曲はというとスピッツらしさが全開のワクワクするイントロではじまる、スピッツといてはめずらしい応援歌です。

とはいえスピッツらしいネガティブな言葉も並んでいて「届きそうな気がしてる」「叶いそうな気がしてる」というぐあいで、なんとも自身なさげ。気がしただけで終わっています 笑

でもぼくは世の中にいくつもある応援歌より、スピッツの「叶うような気がする」ってだけの応援歌のほうがはるかに励まされます。

「夢は叶う!」とか言われたって、何を根拠にそんなこと言ってるんだと無責任しか聞こえません。それよりはちょっと自信なさげに「叶うと思うよ」と言われたほうが「そうかもなぁ。がんばってみるか」って思えるんですよね。

そしてこの曲はバンド結成20年をむかえたスピッツの決意表明でもあります。PVと合わせて聴くと感慨深いものがあって、「スピッツを好きでいてよかった・・・」といつも思います。

収録アルバムは「さざなみCD」

3.愛のことば


6thアルバム「ハチミツ」に収録曲で、ファンの人気がとても高く隠れた名曲との呼び声が高いです。

1994年発表の曲でシングル曲でもないにもかかわらず2014年にドラマ「あすなろ三三七拍子」の主題歌になりました。

20年たって主題歌になるってことは、時代が変わっても色あせない名曲として評価されていることのあらわれです。

スピッツにはミリオンヒット曲以外にも名曲があることが分かっていただけるんじゃないでしょうか?しかもこれ、シングルじゃないですからね。とんでもないことです。

「煙の中で溶け合いながら探し続ける愛のことば」というフレーズは、戦争中などで恋ができない状態だけれども恋をしてしまって、大切な誰かを想っているように聴こえてきます。

だけれども重たい感じさせないし、スッと入ってくる。スピッツはこんなことを自然にやってしまうんですよね。

収録アルバムは「ハチミツ」

2.魔法のコトバ

2006年の映画「ハチミツとクローバー」の主題歌として書き下ろされた曲。

原作の羽野チカ先生がスピッツファンであることと、美大を舞台にした作品であることから、美大出身のマサムネさんはプレッシャーを感じたそう。

でも出来上がった曲は羽野先生に「ハチクロのラストが変わるくらいのインパクトだった」と言わせるまでの仕上がりになりました。

ハチクロ自体が登場人物全員が片思いをしている作品なため、歌詞も片思いを連想させるものになっています。しかし明るくポップなメロディになっていて、歌詞とメロディの対照的な組み合わせが切なさを増幅させます。

スピッツの結成20年間近に出された王道のラブソングということもあり、ぼくはこの曲はスピッツの20年間の集大成だと思っています。

もしこの曲がチェリーが出たころに発売されていたらミリオンヒットしていてもおかしくないですし、発売時期が早ければもっと評価されていたでしょう。

当時メンバーは39~40歳。そんな年齢なのに若手バンドのような爽やかさのある曲を作ってしまうのはさすがとしか言いようがありません。スピッツは年をとるということを知らないのか?

収録アルバムは「さざなみCD」

1.8823(ハヤブサ)

ロビンソンやチェリーのヒットによってスピッツに多くの人が爽やか・癒し系といったイメージをもっています。
しかしそれは間違いです。スピッツは結成当初から一貫してロックをやっているバンドで、ロックな曲がたくさんあります。

その代表ともいえるのが「8823」

スピッツのライブではいつも演奏されている定番の曲で、これを聴けばスピッツがロックバンドだということが分かってもらえるでしょう。

個人的にはロックバンド・スピッツの最高傑作です。この曲が世間に知られていないことがほんとうに悔しい・・・

収録アルバムは「ハヤブサ」