書評

【没頭】読みやすくて面白いおすすめ小説20選!読書習慣がなくても夢中になれる

「これから読書習慣を身につけたい」
「読みやすくておもしろい小説はないかな?」

このような人に向けて読書の習慣がない人にもおすすめの読みやすく、それでいておもしろい小説を紹介します。

本を読んでみようと思っている人やおもしろい小説を探している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.ぼくのメジャースプーン(辻村深月)

ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった ー。

ある日、学校で起きた陰惨な事件。ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。

彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。チャンスは本当に一度だけ。これはぼくの闘いだ。

直木賞作家の辻村深月さんの本です。

ぼくは小説を自己啓発などの他の本と一緒に読み進めていくので読むのが遅いんですが、この作品はおもしろすぎて3日で読み終えました。

主人公はある特殊な力を持っていて、その力を使って犯人に罰を与えようとします。

小学生である主人公の視点で物語が進んでいって、難しい言葉はほとんど出てこないので分かりやすく内容がスッと入ってきます。

タイトルからは想像できないくらい人間の身勝手さといった黒い部分がかなり描かれていますが、文章からはふみちゃんを想う主人公の純粋な気持ちがにじみ出ています。

「せんせい、人間は身勝手で、絶対に、誰か他人のために泣いたりできないんだって本当ですか」

ぼくは「人間は自分勝手な生き物だ」と思っていましたが、読み終えた後はだからこそ生まれる感情もあるんだと気づきました。

ちなみにこの本を読んだ後は「名前探しの放課後」を読むと、より感動できます。その理由は、読んでからのお楽しみ←

2.夢をかなえるゾウ(水野敬也)

 「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」

ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。

成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。

夢をなくした“僕”と史上最悪の“師匠”が繰り広げる、「笑って」「泣けて」「ためになる」実用エンタテインメント小説。

水野さんが得意とする自己啓発と小説が合わさった本です。

ガネーシャと主人公のくだらないやりとりに笑いながらも偉人たちが過去にやってきた成功習慣を学ぶことが出来ます。

世の中に自己啓発本がありふれているのにどうしてほとんどの人が成功できないのか?ということについてもはっきり書いています。

本を読まない人や自己啓発本が苦手な人におすすめです。

また、続編が2作出ていて、どれもまったく質が落ちていなくて盤石の出来。個人的には3がストーリー性・ガネーシャの教えの内容が特に優れていておすすめです。

3.青の炎(貴志祐介)

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。

女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。
その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。

曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。

警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。

完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。

1人の男子高校生が家族を守るために完全犯罪に挑む物語。なんとも切なくて悲しい物語です。

最後に主人公が選ぶ行動も切ないのですが、作品全体から切なさが漂っているんです。

もしこれが大人による完全犯罪だったらこうはならない。主人公を高校生にし、青春要素と完全犯罪を掛け合わせたことが独特の切なさを引き出しています。

読み終えたら誰かにおすすめしたい衝動に駆られる1冊です。

4.死神の精度(伊坂幸太郎)

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―
そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。

一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

これを読んだころのぼくはまったく本を読むことがなかったですが、この本は夢中になって読んだことを覚えています。

本人は真剣だけど少しずれたことを言うところと、音楽が大好きな死神の千葉には不思議な魅力があります。

伊坂さんの小説には意外なところに伏線が張り巡らされているのですが、6つの別々の短編で構成されているこの作品も例外ではありません。

伏線が結びついた瞬間はやられたな、という感じです。設定や構成、登場人物が魅力的です。

長編の「死神の浮力」も抜群の出来。死神の千葉が物語にかなり絡んでいるところは好みが別れるかも。

5.海賊とよばれた男(百田尚樹)

一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。

男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。

一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。

石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。

現・出光興産創業者の出光佐三をモデルにした歴史経済小説です。

とにかく魂が震える。カッコよすぎの泣かせすぎで、最初から最後までずっとおもしろい。

話の面白さは申し分ないですが、個人的にすごいと思っているのが小説で語られる石油に関するマニアックな話

普通石油の話なんて興味を持たないし面白く思えないものですが、この小説で語られる石油のマニアックな話はめちゃくちゃ引き込まれます

そして読破から2年ほどたった今でも、「石油」という言葉を聞くとちょっとワクワクしている自分がいるほど 笑

上下巻と長いですが、句読点の打ち方など細かい工夫があって読みやすく書かれています。

日本人なら絶対に読むべき1冊です。

6.君の膵臓をたべたい(住野よる)

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。

それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。

読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

実写映画が大ヒットしアニメ映画化もされた累計200万部の大ベストセラー作品。

よくあるヒロインが病気で死ぬ系の話だと思って読みすすめていましたが、まったく想像していなかった結末に絶句。

物語のラストでタイトルの意味を理解したときは涙が止まりませんでした。

当たり前のことなんてないこと、人と人が出会うとはどういうことなのか?大切なことをいくつも教えてくれる作品です。

7.また、同じ夢を見ていた(住野よる)

友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女、一人静かに余生を送る老婆。

彼女たちの“幸せ”は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今”がうまくいかない全ての人たちに送る物語。

「君の膵臓をたべたい」に続く住野よるさんの2作目の作品です。

まるで絵本や童謡を読んでいるかのような優しい語り口で、読みやすいうえに温かい気持ちになります。

それでいて「幸せとは何か」ということを描いている奥深い小説です。

「君の膵臓をたべたい」と同様に人とのつながりを大切にしていて、読んだ後は自分に関わるすべての人に感謝の気持ちがわいてきます。

8.億男(川村元気)

「お金と幸せの答えを教えてあげよう」。

宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。

だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。

ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。

著者の川村元気さんが120人もの億万長者に取材して書き上げたお金をめぐる物語です。

実際に大金を手にした億万長者の言葉で語られているので、お金によって人はどう変わってしまうかがリアルに描かれています。

身近な存在のお金ですが、ぼくたちはお金のことを全然知りません。この本でお金と幸せの答えを見つけてみてはどうでしょう?

9.のぼうの城(和田竜)

戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかに支城、武州・忍城があった。

周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。

秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。
城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。

武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。

従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説。

実写映画も公開された人気作家・和田竜のデビュー作であるベストセラー作です。

歴史小説なんて読むのが大変な作品の代表格のように思いませんか?ぼくは過去に宮部みゆきの歴史小説を読んで挫折しました 笑

しかし『のぼうの城』は違います。

スピード感のある息をつかせぬストーリー、個性的なキャラクター、映像がパッと思い浮かぶ描写。
読者を引きつける要素に満ち溢れていて夢中になって読みふけってしまいます。

歴史小説がこんなに面白いなんてぼくには衝撃的でした。ぜひこの面白さを味わってみてください!

10.有頂天家族(森見登美彦)

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。

宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。

が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。

世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

人気作家・森見登美彦が「今までで1番書きたかった」と語る1作。森見登美彦の小説の中で1番面白いという呼び声も高い作品です。

主人公はたぬきで、人間はほとんど出てこない。むしろ天狗のほうがよく出てくるので、「狸×天狗」とも言える奇妙この上ない設定です。

しかしです。

森見登美彦独自の文章によるワクワク感、狸や天狗との掛け合いによる笑い、狸として偉大だった父との別れなどの家族愛による感動、そして「痛快無比」という言葉がピッタリの展開。

小説の面白さがこれでもか!と詰まっています。たぬきに泣かされるとはねぇ…

なおこの作品は全3部作になる予定のようで、2021年5月現在は2作目まで発表されています。一体どう終わらせるのか?期待は膨らむばかりです。

11.夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)

「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。

けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。

そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。

山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

森見登美彦といえば出世作であるこの作品も忘れてはいけませんね。

それまでモテない腐れ大学生を書かせたら右に出るものはいないほどの作家だった森見登美彦が女性を主人公にした意欲作です。

落ち着いて考えてみると内容がほとんどないんですが、森見登美彦特有のかしこまった語り口と奇想天外な物語、クセの強いキャラクターに惹きつけられて夢中にさせられます。

次は何が起きるのか?どんな言い回しをしてくるのか?といったことが気になってページをめくる手が止まりません。

いろんな小説を読んできましたが、こんな楽しさは初めてです。

まさに小説だからこそできる手法での面白さを体現している作品。アニメ映画にもなっていますが、この面白さは小説で味わってほしいです。

 12.かがみの孤城(辻村深月)

あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。

輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――

なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。

生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。

辻村深月の本屋大賞受賞作です。。

読者をうならせるミステリー要素、登場人物の意外な結びつき、驚きと感動が一度に押し寄せる感動的なラスト…

辻村深月の良さが全部一冊に詰まっているし、これ以上の作品が書けるのか?と余計な心配をしたくなってしまうクオリティです。

全作読んでいるわけではないから最高傑作かどうかは分かりませんが、辻村深月の作品の中でも突出した代表作であることは間違いありません。

13.くちびるに歌を(永田永一)

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。
合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。

それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。
ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。

一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。

提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた–。

人気作家・乙一さんが別名義で発表した、中学校の合唱部を舞台にした物語です。

男女の衝突、合唱へのひたむきさ、恋愛感情、中学生が感じる葛藤などなど…

誰もが経験しているのに次第に忘れていく、キラキラした青春時代に満ち溢れた一作です。

ぼくは吹奏楽部の出身で、ジャンルは違いますが部活で音楽をしていました。だからなおさら当時の自分と重なって、懐かしい気持ちにさせられましたね。

いろいろと素敵なシーンがありますが、1番よかったのはあのラスト。

合唱だからこそできるあのシーンには、大きな感動が押し寄せてきました。あなたもぜひ味わってみてください。

14.AX アックス(伊坂幸太郎)

最強の殺し屋は――恐妻家。物騒な奴がまた現れた! 新たなエンタメの可能性を切り開く、娯楽小説の最高峰!

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。 一人息子の克巳もあきれるほどだ。

兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。

引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。

こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。 書き下ろし2篇を加えた計5篇。シリーズ初の連作集!

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズの3作目に当たる作品。2017年の本屋大賞にノミネートされていました。

なんといってもたまらないのは、最強の殺し屋なのに恐妻家だという設定。

日々殺しを行って命の危機を感じることもあったはずなのに、なによりも奥さんを怒らせることを怖がり、最大限気をつかっている様子はなんだか微笑ましく思えます 笑

また、殺し屋なので殺人をおかす場面もありますが、重々しい感じが一切ありません

普通は殺し屋が出て来る作品だとシリアスになりがちですが、「AX」は自然と読めてしまうのも特徴のひとつです。

そして伊坂幸太郎の持ち味である、巧みな伏線の張り方も健在。最後の最後でアレがつながってくるのにはやられました。

ラストに向けては夢中になって読み進めましたし、あまりの面白さに思わずうならされる一作です。

過去のシリーズ2作はこちら。ただ、読んでいたら物語の若干の重なりがわかるくらいの関連なので、読んでいなくても問題はありません。

15.ぼくは明日、昨日のきみとデートする

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて──。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」

奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。

2016年実写映画化された作品。作者の七月さんがライトノベルを書いていたからか、1ページごとの文章も少なく、ひらがなが多めで読みやすいです。

タイトルが若干ネタバレなんですがそんなことは大した問題ではありません。最初のころがラブラブなだけに彼女の秘密を知ってからの二人の関係がよけい切なくなります。

この小説は一度読んだらもう一度読み返したくなりますが、一度泣いた人は読み返したら間違いなくまた泣きます。つまり二回泣ける作品です。

「また明日ねっ!」

二人が最初に会ったときの別れ際のこの一言にどうしようもなく泣けてきてしまいます。
ぼくは感情移入しすぎて、読んだあと失恋したかのような気持ちを3日間引きずりました 笑
読むときは気をつけましょう←

16.池袋ウエストゲートパーク(石田衣良)

ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。

刺す少年、消える少女、潰しあうギャング団・・・・・命がけのストリートを軽やかに失踪する若者たちの現在を、クールに鮮烈に描く大人気シリーズ第一作。

人気作家の石田衣良さんはこの作品がデビュー作でした。

文章の語り口がかっこよくて堅苦しさがまったくなく、小説を読んでいる感じがしません。小説というよりものすごくかっこいいものを見ている感覚。

展開もはやくて引き込まれます。こんな小説もあるんだ、と目から鱗でした。

17.ナミヤ雑貨店の奇蹟(東野圭吾)

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。

時空を超えて過去から投函されたのか? 3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが……。

次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?

全世界500万人が涙したという東野圭吾さんの作品。2017年の9月23日に映画化されました。

4つの章に分けられていますが第一章からめちゃくちゃ感動しますし、読み進めていくうちに感動はどんどん大きくなっていきます。

人は会ったことのある人だけでなく自分の知らない人も含めた、たくさんの人に支えられて生きているんだということに気づかせてくれます。

たくさんの思いと縁のなかで生きている。そのことを忘れないようにしたいです。

18.神さまとのおしゃべり(さとうみつろう)

「幸せ」ってなに?誰も知らないその答えが、ここに。大人気自己啓発ブロガーによる待望の初著書。人生の価値観がぐるりと変わる実用エンタメ小説。

2作目に紹介した「夢をかなえるゾウ」シリーズ同様に自己啓発と小説が合わさった形の作品です。

「人生の価値観が変わるなんて大げさな・・・」と思うかもしれませんがそんなことありません。

今の現実をすべて自分が作り上げているということ、世間一般でいう「引き寄せの法則」が完璧に腑に落ちて目の前の景色がガラッと変わります。

続編はなんと悪魔が登場。かなり刺激的な言葉の数々で、また新たな驚きと幸せが待っています。